復活! PARKER180

長い間使えなかった(使わなかった)万年筆、「PARKER180」が復活しました。

学生時代に使っていた万年筆は、プラチナ万年筆の「PLATINUM 18K」と、このパーカーの「PARKER180」でした。

3年ほど前から、この2本を復活させようと、首軸を水に数日間漬け置いたり、スポイドで洗浄したりして「PLATINUM 18K」は復活したのですが、「PARKER180」は書けなくはないけどインクが途切れて使えない状態でした。
ペン芯を抜いて清掃すれば良いのだろうけど、壊すのは避けたいので諦めていました。

原因は分かっているのです、学生時代にパーカーのインクカートリッジを使い切り、たくさん持っていたプラチナ万年筆のインクカートリッジ(ブルーブラック)のインクを使っていたのです。
そうです、プラチナのブルーブラックインクは古典インクと言われる物で、時間の経過とともに空気中で酸化されタンニン酸第一鉄となるり長期保存ができるインクなんです。
当時はそんな事知らずに使っていたものだから手入れもせず、何年も使わずに乾燥させてしまい、強固なインク詰まりを作ってしまったんですね。

で、アスコルビン酸(ビタミンC)を使ってこの化合物を科学的に還元させ復活できるって事を知り、早々とDHCのビタミンC(カプセル)の粉末で作ったビタミン水に1日浸しスポイドで洗浄。
キャップの内側も化合物でザラザラだったのが綺麗になり、その効果が確認できました。

結局この方法で2回の浸け置き洗浄をしてインク詰まりが解消しました。

 

数十年ぶりに復活した「PARKER180」は、こんなにインクフローが良かったんだと思い知らされました。
本当に細くてスマート、通常使いには無理かな?

元々ペン先が乾燥しやすかったのに加え、キャップの締まりが緩くなっていて、今後は普通の染料インクしか使わないようにします。

裏書きが細字で表書きは中字。
(でも、私の持ってる普通のセーラープロフィット21(Mニブ)の方が裏書き極細で表書き太めの中字とメリハリがあり十分実用になるって事は言わないでおこう)

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