モバイルラック(リムーバブルケース)はWindows98時代から使っています。
1台のPCで複数のOSを独立して動作させたり、HDDの複製やデータバックアップにも重宝します。
でも、当時のIDE(パラレルATA)接続のリムーバブルケースではHDDを抜き差しするには電源を切った状態でないと出来ないわけで、USB接続の外部リムーバブルHDDみたいに電源のON/OFFを気にせずに接続したりはずしたり出来るホットプラグ機能はなかったのです。
しかし、今では当たり前になったシリアルATA接続のHDDには、このホットプラグ機能も含まれているのです。
ただし、その機能を利用するにはいくつかの制約があるのです、まずマザーボード(チップセット)がシリアルATAのネイティブモードであるAHCIに対応している、OSにAHCI対応のドライバーがある...
で、私の場合それが出来るのか? て、言うかそれが出来るように新しくパソコンを組んでみました(2011/07のこと)。
OSは流行のWin7 Proの64ビット版、マザーボードはASRock製H67M、型番から解るようにインテルH67チップセットにCPUソケットがLGA1155でMicroATXサイズの物、リムーバブルケースはオウルテック製OWL-BDR35SAです。
で、リムーバブルケースはHDDの電源が入り切り出来るものでないと駄目です、キースイッチが着いていても単なる扉のロック用だけだったりする物も有ります。
OSをインストールする前に、BIOSでHDDインターフェースをSATAネイティブのAHCIモードに設定してWin7をインストールすれば、勝手にAHCIのドライバーが組み込まれてホットスワップ可能なPCが出来ます。
でも私のPCでは、「ハードウエアの安全な取り出し」にリムーバブルHDDの表示が出ません...
勿論、外付けのUSBメモリーはチャンと「ハードウエアの安全な取り出し」に表示されます。
AHCI(Advanced Host Controller Interface)で動いているのになぜ?
原因は何も考えずにマザーボード付属のCD-ROMからインテルのドライバー類をすべてインストールしたのがまずかったようです。
ラピッド・ストレージ・テクノロジーをアンインストールすることでMS製Standard AHCI ドライバーが復活して「ハードウエアの安全な取り出し」にシリアルATA接続のHDDが表示されるようになります。
で、システムドライブのC:ドライブも安全な取り出しに表示されてしまうのでこれを嫌う人も多いみたいです。
しかし、C:ドライブを選択しても当然現在使用中で取り外し不能の表示が出るだけで切断はされませんので安全です。
私みたいにRAIDを使わず通常はHDD1台のみで、リムーバブルケースにバックアップ用HDDを入れたままで、キースイッチでバックアップする時だけHDDの電源を入れるような使い方をするにはとても便利な環境が作れます。
私の場合システムHDDはC,D,Eの3つのドライブ(パーティション4区画)として使っているので図のように表示されます。